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  ☆よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう~20231015号☆

       ☆それでも前に進まなければ~その5☆

        ☆盈進学園の図書館棟について☆

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 秋らしい陽光の下、収穫が楽しみな頃となりました。(人''▽`)

お元気ですか。いつも、笑読していただきまして、有難うございます。<(_ _)>


 今回は、入間市の学校法人盈進学園[東野高等学校]の図書館棟について

取り上げたいと思います。

 今は亡きクリスが、学園全体を完結したと思えるように、

真摯に計画し設計した図書館棟が学園次第で実現可能となるように、

現行の法規に適合した基本計画・設計を、網羅して、昨年、進めました。

バリアフリー条例も含めて、改正省エネ法に適合した、学園全体の中での増築として。


 入間市の当地にて1985年4月に開校して、持続し発展し続けて40周年を向かえる学園です。

 おめでとうございます。\(^o^)/

 既存の補修工事を進めながら、日常生活の必要性に応じて設備を整備し、様々な増築もされて、

学園全体が生き生きとしています。

 ただ、その時々でアドホックに増築をすると、折角、当地に移転し開設した、確りとした理念の、

それに応えたクリスによる学園全体のフィーリングが弱まってしまう方向へ向かう恐れも感じています。

循環型社会で、既存の建物を大切にしつつ、新たに加えて何かを建てる必要はないかもしれないですが。

若しも、何か、増築する際の方向として、

基本計画は尊重する、キープする必要があると、学園全体のフィーリングの為に信じています。

 今回のテーマは、1984年の基本設計を尊重しつつ、

昨年から今年の2月にかけて進めた、

1月後半には、川越建築安全センターでの事前相談や得られた情報の内容から修正し進め、

現行の法規に合わせた設備や構造も含めた基本設計ですが、その設計図書では見えない、

それらに沿っていますが、スケッチで展開し始めた全体のフィーリングについてです。

☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆・☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆

 その書棚を考えて、スタディしていると、

北バークレーの山腹にあるクリスの自宅の図書室を思い出しました。

 下記に記述していますが、

大学院の授業で、数人の時には、玄関を入って廊下を通り、

居間と食堂と応接間を合わせたような広過ぎないパーラーに、

グランドピアノが奥に置かれて、白い壁には厳選された古代アナトニアン・カーペットが掲げられて、

木製の床には赤系の絨毯が敷かれて、赤いコットンベルベットのソファが置かれ、

ト―ネットのような椅子がいくつか置かれて、腰掛け、アレグザンダー教授が来るのを待っていました。

そうして、名古屋市の低層集合住宅の代替案である白鳥計画(1989年~1990年)が進められました。

一人だと、幼稚園から帰宅したソフィーが、器械体操を見せてくれたり、子猫が、大きな

暖炉の煙突に入って登ってしまい、帰宅したクリスが直ぐに救助したりと、いつの間にか、

私の緊張もほどけて、顔の硬直も無くなっていました。

 節目節目では、上階の、階段を登って直ぐ右(西)の、図書室で授業や打合せが行われました。

 図書室に入って、ぐるりと見入っていると「出来たところなんだ、やっと落ち着いたんだよ。

わかるかな、何が要か。コーナーだよ」とクリス。

掛け軸の墨絵のように見せていたスギ、ヒマラヤスギに立ち込めていた朝靄が消えて、

いつも通りのカルフォルニアの晴天で、山の下の海面から反射している陽光も加わり、

南面の窓から日差しが入りました。

クリスは、いつも、この南側の窓を背にしてウェグナーっぽい椅子かト―ネットの椅子に座っていましたが、

ドアの向かいの西面にも同様の窓があり、私は机を間に向かい合って座っているのですが、

明るい顔で朗らかな表情がよく見えました。

ぐるりと書棚ですから四畳半以下の小間の茶室のようで、対話も集中したものでした。

この窓の光は、部屋の中央を包んで、刻々と変化し、

いつの間にか西の窓から夕陽を感じました。この西の窓側に、誰も座らなかったのですが、

ブルーがかった灰白色に黒以外の様々な色で、

小さな花やリボンが綺麗に描かれ彩色された小振りな椅子が置かれていました。(出来上がった当初はありませんでしたが。)

西陽で暖かく輝いていました。余りの可愛さに見入っていると「母の椅子だよ」と。華奢でしたが確りとしたぴったりとしたサイズでした。

故郷のオーストリアで、ここに座って家族で食事をしたり、モーツァルトを聴いたりしたのかと想像できました。

 赤茶の落ち着いたレッドウッドの書棚のサイズが素晴らしく、

節目無しの材を無駄なく大切に使い、指物棚のようにその必要最小限の厚さからも、

威圧感なく、虚飾なく、物事に向き合い、真理を探求し、思索を深めることが自ずと出来る空間でした。

そして、コーナーの注意深い納まりや、窓廻りと棚の優しい納まりにより、

ゴツゴツしない滑らかな、包まれているような感じ、フィーリングを醸し出していました。

木製板床の上に赤系の絨毯が敷かれてましたが、地に着いている机や椅子の木や書棚の木と、

白い天井と白い窓枠と建具枠からの明るい陽光、朝靄に包まれた白い光とのかみ合わせ、バランスが素晴らしく、心地よくさせました。

コーナーの納まりから、ゴツゴツせず滑らかにぐるりと1.8m程の高さの書棚に囲まれても、威圧感なく、

窮屈ではない程度に、スペースにも無駄がないのです。

よくポストカードくらいの小さなパステル画が棚の本の前に、ところどころに置かれていて、

クリスが「まだ、途中なんだ。合間に少しづつ進めるんだ」と。

 
 こうした感じを思い出して、伝えられないかと、この図書室の集合体のように。

それでも、学園の図書館なので、司書室や事務室以外は、占有されることなく大体オープンにですが、

1984年の基本計画・設計のメイン・リーディング・ルームのプランから進めて感じたことでした。


 実現は出来なかった田端のアパートメントの間取りで、構造体自体がオーナメントとして一体となる空間でも、

凹凸を家具などで吸収して、スムーズに動けるぐるりと滑らかな空間となるように。

そして隅角の処理に注意して。

バークレーから小一時間ハイウエイを飛ばしたくらいのマルチネスで、

様々な実験が行われたハーマン・ミラーとの共同開発の

少しオートクチュール的なオフィス家具や、赤緑黄色のテラゾーのパターンも思い出しながら、

未だ、ラフで粗いですが、スタディを進めてみました。

さぁ~~と連続スクロールして御覧になって頂ければ嬉しいです。

何しろ、クリスは本質的に全体性、フィーリングをつかんで創造しているので、Timeless、

時を超えた質を備えているので、結局、本当に、助かるのです。

☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆・☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆


ここで、恩師、故クリストファー・アレグザンダー教授の教えを思い出し噛み締めて、クリスを偲びつつ、

「The Nature of Order BookⅡ」からの抜粋のご紹介です。


THE PROCESS OF CREATING LIFE

9/ アーティスティックな全体、芸術的全体の基としてのフィーリング、情緒(386ページから)

 私は、再び、フィーリングと全体性の間の繋がりが、かなり近接していると主張します。

一つの建物により創造されるフィーリングを目指すべきだ、的を絞るべきだという時に、

等しく言ったかもしれないのですが、

私たちは、それぞれが、その全体を創造するために働くように、

いつも各部分を形づくるように試みるべきなのです。

それら
つのルールは本質的なもので、同じことです。

若しも、私が、本当のフィーリングを持つ一つの物をつくるために働くのであれば、

私は、全体の質について的を絞り、それを芽吹かせるように育てて、想像して、考えることが必要なのです。

各部分が、その全体を支えて、全体の中に存在して、全体への貢献によって、

形作られるということに、精神的に集中して、

このような一つの方法で働くであろうということは本当なのです。言うは容易いです。

しかし、些末ではないのです。つくられる何かは、一つの全体を創造するために、知性ではなく、

全体におけるフィーリング、情緒を創造することに努めることから発生するに

違いないということを意味しています。

知性は、全体を捉えるには、あまりに粗雑な網のようです。



左:1番目のアレンジメント、右:2番目のアレンジメント

此処で、日本の盈進学園プロジェクトの一つの初期段階における、

4
種の異なる原寸模型を私たちは見てみます。

それぞれは、コンクリートと、コンクリート・ブロックと、白系プラスターと、黒系プラスターと、

緑系プラスターと、木と、石との異なる相関するプロポーションを含んでいます。

それらをスタディした後で、特定の一つ(
4番目)が選ばれて、

そのフィーリングの全体性を持ってプロジェクトに提供されたのでした。

 全体に亘る材料のパーセンテージの為の、このような統計的な分布は、

プランの全体に亘る型の表現よりも重要ではないとは言えず、

プランの構成を広く磨き影響を及ぼすのです。

それぞれの場合において、最も深い情緒を持つものを、特定の敷地で、

最も成功するようにそれらから発散して適合するものを選ぶのです。

 私が、1983年にプロジェクトが始まり、2、3日間滞在して、日本の敷地に訪れて過ごした時に、

私は、一種の光として敷地の全体性を経験しました。私は、まだ、心の目の中で、

それを見て感じることが出来ます。

こうして、
17年間(2000年、生徒活動会館進行中。:補足M.T.)経て、

それらの言葉を書きながら座っている時もです。

それは、明るくて、軟らかくて、しかし、その軟らかさの中には、輝かしさと荒々しさの両方がありました。

私は建物群のフィーリングを自分の中に運んでくることが出来ました。それらの形や色でさえも。

その光に調和して、それを持続させて、それにより持続されるであろう感じを

私の中に運び入れることが出来たのです。

日本から戻って間もなくして、私が作成した原寸模型は、
週間後には、

此処にお見せしている写真ですが、
1983年に、日本の入間市にある、その敷地において、

私が体験した陽光のフィーリングへの一つの答えとして、描いたものでした。


4
番目のが、その調和の中で、その光を実現するのに最も近くまで来れたものでした。


左:3番目、右:4番目

小さな図書室の詳細とその全体への影響

 さて、より注意して一つのプロセスを顕微鏡を使うようにして見てみましょう。

 2、3年前(1989年前半?)に、自宅に図書室を設けました。

その部屋は床から天井まで、四周壁全体が書棚です。その書棚は、写真の部屋に見られるように、

ウエストの高さで小さな台となる棚の出を持ちます。ウエストの高さで台となる棚の奥行故に、


(図のように)二つの棚の縦板にギャップがあります。このギャップをどうするべきでしょうか。

それを建てている間に、このギャップをどうするべきか、家具職人と議論を始めました。

 主に3つの可能性がありました。

入隅に合わせて直角の部材を形づくって二つの棚板を一つの棚にする。

部屋の入隅に出っ張る角材を設けて二つの棚を一つにする。

ギャップを埋める
45度の角度で面取りをした部材を設けて、二つの棚を一つにつなげる。

 この問題の解決策を決めるのに、私はとても簡単な実験をしました。

二つの棚板にギャップがあった時、原寸模型を手でつくりました。部屋の入隅に二つの手を合わせて置いたり、

出っ張らせたり、一つの手を
45度の棚部材としたりと。

これら
つのアレンジメントを、二つの手で試して見ながら、

一つの全体として部屋に与える最良の結果を持つアレンジメントがどれか見ることが出来ました。

そうして、
番目のを選びました。私の大工は驚き、少し抵抗感を示しました。

それでも、私は、実験から、ひとつの全体としての部屋のために、

それがより良い入隅コーナーになると知ったのでした。

そして完成した部屋で、それらの入隅コナーが、むしろ、美しいひとつの全体をつくっていたのでした。

それらは、部屋全体が、よりその完成度を高く完璧と感じさせる効果を持っています。

ここでインチかインチの、10cm以下の作用について決めるところをお見せしましたが、

それが
15フィート、4.5mのスケールで存在するひとつの大きなセンターの命に影響します。

(完成した図書室。「・・・1時間後に見渡すと、これは、私が今までにいたことが無いような

最良の読書空間だと実感する・・・部屋の二面からの日当たり採光が良く、それは絶え間なく変化している。

椅子の机との関係は長時間読書するのに丁度良い。

ディティール、詳細は全て、私が長時間難解な本を読むのに、

穏やかで注意深く思慮深く心地よく感じさせるように一体となる。」ジョエル・ガロ―





同じ部屋からですが別の同様の例を考えて。 

書棚と天井の間のギャップを埋めるのに小さな王冠型繰り形を置いてみなければなりませんでした。

白い塗装を施すつもりで、ある王冠型の繰り形を選びました。

若しも、書棚と同じレッドウッドを使うと、それは、白い天井と、少し粗雑なつながりにすると考えました。

初めは色について考えました。可能性のある色について心の中で一通り見てみました。

赤系が最もしっくりと調和すると見えました。

それから、一つの小さな繰り形を手に取って、それにいくつかの赤を塗って試しました。

私はその赤が薄いものと期待しました。白い天井とレッドウッドとの間を取って、

それらがより良く効果的につながるように
。しかし、

それらが穏やかに最も効果的にまとまるのは、スカーレットの赤に黒を混ぜたダーク・レッドでした。

ここでも、
5mくらいの、とても小さなセンターが、

丁度よく適切に注意深く色づけされて強調された時に、

やはり、
4.5mくらいのより大きなセンターである、

一つの部屋を穏やかに軋轢の無く、まとめる効果を持つのです。


小さなセンターの両方の例では、ほんの23インチの何倍も大きな一つのセンターの命を助けています。

一つの全体としての図書室の大きなセンターは、

それを助ける為に小さなセンターたちが注意深く選ばれることから、

その命を得て、深い情緒、フィーリングの深みを得ています。

 さて、人がその部屋を訪れる時、部屋から発散され表れる巨大な沈黙について、度々、コメントします。

部屋に訪れた人が、部屋に入る前でも、聞くことが出来る静けさについて。

 若しも正しくなされたなら、

一つの小さなセンターに助けられて一つの全体性が存在しているという考え方を

理解するのに十分に容易いです。

 しかしながら、私が見つけたのは、そこで何をするのか彼らが知るのですが、

人々が正確に全体性を見ることに難しさを抱えているということです。

(1985年1月中旬の大講堂の内装実験の時に、

クリスが「ここは何をする空間なんだ。ここは何をするところだ!」と、内装下地張り中の大講堂のホールで、

地団太を踏んで大きな声で叫んだのを思い出しました。

プロジェクトのチーフは、好みのブルーとゴールドの組み合わせを主張し、副所長も

この元々は茶畑で、敷地の周囲は茶畑が広がる敷地に建つ、

学園の生徒たちの人生の節目となる厳粛な儀式が行われる大講堂として、捉えていなかったからでした。

準備していた20分の1の模型から始めて、

色とオーナメントの内装実験を原寸模型で行っていた限られた2週間の終盤のことでした。

それから、空気が変わり、クリスが20分の1の模型で用いた、色実験の小さな模型を見ながら、

その現場で、色調合の指示をし出しました。

パープルの主梁や、黒い磨き漆喰の柱の赤いオーナメント帯の各面の配置間隔や、

・・・そうして雪の朝でしたが、何とか、

クリスの目指す光をホール全体、中央に創出できる色の調合、最後の2階ギャラリーの天井の明るい青緑も

出せて確かめることが出来ました。

舞台奥の大梁を覆うような垂れ幕のダイヤ柄のオーナメントやそれらの色と共に。

上記の、そこで何をするのか、正確に全体性を見ることの難しさ、です。

上のジョエル・ガロ―の言葉に加えて
MiyokoT.による補足。)



  図書館が建てられるはずのキャンパスの部分を見上げて。(1985年。大学棟2棟の建設前。MTによる補足)

盈進学園における図書館の形と配置

 私の同僚たちと私が、基本計画プランを苦心して見出していた初期段階の、図の中で、

東京近郊の盈進学園の大学部分のプランが見えます。それは、敷地の地形で、峰の長い分水線で、

土地形状の等高線に沿ったラインは、いずれの側も、後で細長い形状のいくつかの建物で描かれるのでした。

左手の端は、武道棟です。それは、全体が向かう方向への、

一種の行き止まりのポイント、アイ・ストップです。



左の図は武道棟、右手は図書館棟と、峰の山の背に沿ったラインを描いています。

右の図は建てられたはずの図書館棟のスケッチ。



そして、西の端には図書館棟です。上の図は、図書館棟を描いた私のスケッチです。

 一つの全体としての、山の背、峰の分水線上にあるという全体を強化するというタスク、仕事に集中することにより、

建物全体が、芽吹くように育てられて、形成されて、椀状の形のプランが与えられて、

その高さや、構成が与えられているのです。

椀状の形が、分水線という大きな全体を強化しています。これは幾何学的に真です。

土地から発散されるフィーリングに注意を払う時に、最も深い情緒を創造する為にベストを尽くす時に、

椀状の形状を与えて、分水線上
のそこに、図書館が位置することが自然(必然的に現れるの)です。

そして、それは、分水線という自然地形自体を完全にするのです。

 このシンプルな例において意味することは、

より大きなスケールに於いて、より大きな全体に貢献させるように、

一つの建物においてフィーリングを得るということがどういうことかです。


☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆

 同じく、Book2で紹介されている、峰の分水線を強化している大学棟の写真です。

4棟、配置計画された内の、より敷地の内側の2棟です。


(489ページ。)
 春を迎えた盈進学園のキャンパス。私が建ててきた建物群の全ての間で、)
全ての建物を撮影した写真の中で、この写真は、最も私が好きなのとして抜きん出ている。スナップショットで、写真家の撮影ではなく、
インスタントカメラで撮りました。それでも、他のどんな写真よりも、幾何学的性質としてこの章で取り上げているシンプリシティに、
より近くのレベルまで達しているのです。私は、クライアントの一人と、それらの建物において、ずっと達することはないだろうと考えていたものに、
私たちは達していると、丁度話している瞬間に撮ったのでした。
(50周年記念を向かえる前には、太陽光自家発電も、
図書館棟・研究室棟も完成して利用されていて、今は達することが無いと思っている学園の全体性を備えて、撮影しているかもしれないです。補足M..T..)


上の写真は少しだけ見えてますが、多目的ホールから武道棟のある東側へとラインを強化しているのと、

下の方のは図書館棟が配置計画された西側へと自然形状のラインを強化する棟です。

(426ページ)



(473ページ)
東の端の武道棟が少し見えています。



南側は、元々、大学棟2棟が配置計画されていた場所ですが、図書館棟・研究室棟を、

改正省エネ法に適合した増築として成立させるためにも、自家発電用のソーラーアレイが敷地内の

分水線に沿って、続きます。











中庭から1階に入ってエレベーターと階段室がある北西を見る。



1階のEVと階段室のある北側から。

1階の南側から。



階段室へ入って1階から2階へ。右に北面の出入り口。

2階。エレベーターから降りて。
                                                      下記のスケッチの方が、より全体に貢献する。






書棚がをどのようであるべきか、1984年当時のプランを基に、

CESとハーマン・ミラーとの共同開発の家具を参考に考えていたところ、

クリスの図書室を思い出し、上述の抜粋の通りです。詳細がより大きな全体性を支え、

全体のフィーリングに貢献できると噛み締めるのです。

実際、各模型や原寸模型の実験で確かめる必要がありますが。



窓枠の奥行は20cm近くで、それよりも少し深い奥行の造作書棚が空間形状にに合わせて、入隅や出隅のギャップは、

部材厚さよりも大きく面取りされた竪材(小さな五角形の断面で埋められて繋げられます。




3階の南側からエレベータと階段室がある北方向を見る。

3階から1階へと階段室を手摺から見下ろして。



既にある全体性へとより貢献する手摺(ディティール)のある階段室

北面。

2030年、2050年とカーボン・ニュートラル、脱炭素循環型社会に向かって、

学園全体の中で、増築として改正省エネ法に適合するために

混構造、混成構造ではなく全て木造で、3階建てに。

そして、景観も配慮して自家発電用の太陽光、ソーラー発電の分水線に沿って敷地内に設置することが必須条件で、

バリアフリー条例と合わせて、図書館棟2023年版として、2022年に、現行の法規に適合して、1984年当時の基本設計を

極力リスペクトしつつ、構造・設備も含めて実現可能となる基本設計としました。

その為、建物高さは、用途が当てられていなかった、「何をするところだ?」への回答がない1層は無しとして、

無理なく木造3階建てが建てられる高さで、3メーター以上、当初の高さより低くなりました。

第一の門から正門にかけて歩いている時に、図書館棟の甍は見えない高さと思われます。

風見鶏で3m以上の高さは無理があるので、最後の最後に地盤に注意を払って風力発電が西側に建てられたら、

より省エネ法が厳しくなった時に、景観と共に学園全体を強化するでしょう。

多少ではない無理をすることは、学園全体への貢献とはならないと考えられますので。

それでも、この学園全体のフィーリングを強化する方向に向かって、

最初の一歩は、全体の日常的、常時の補修で、

次の一歩は、分水線に沿った、敷地内で地面に這うような自家用ソーラー発電設備の設置です。


北西からのアプローチ。GoogleMapの広角なストリート・ビューを利用して。

 

 図書館棟の東側となる研究室棟の北棟と南棟は、各々別構造ですが、3棟で準耐火構造として一つの建物です。

研究室棟は、元々、設立された大学の学生を対象としているので、卒業生でも高校として利用する各室の場合は、

廊下に面して2つの出入り口が必要と、埼玉県の条例を、川越建築安全センターから指導されてますが、

まだ、近い将来への期待は消えず、元々の1984年のプランから変えておらず、

ただ、改正省エネ法に適合するようにと、またSDG‘sからも、

飯能市の地元の木材を主たる構造材とした軸組み工法の木造として成立するようにした基本設計です。


 改めまして、開校40周年おめでとうございます。\(^o^)/

 今後も、「盈、ヤー」と学園らしく初志貫徹で進み続けて発展されることを、皆で手をつなぎ合って、

社会に、地球社会に良い影響力を持たれるように願いまして、そして、祈っています。

その為に、宝のようなエネルギーを発する学園を真に思う卒業生達、卒業生の親族の方々、生徒たち、先生方の

熱い思いに応えられれば幸甚です。<(_ _)>

天国のクリスに手を合わせながら、そして、学園全体が醸し出すフィーリングが、光として在り続け、皆の故郷になりますようと。合掌。


長くなりましたが、ここまで読んでいただきまして、お疲れ様でした。

どうぞ、次回をお楽しみに~♪