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      よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう♪
                 

            *生垣のある道*

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冬眠から覚めたように、

年度代わりも間近の春じたくとなり、

桜開花が、卒業式か入学式の時期かと気になる頃となりました。(*^o^*)

大変、長らくご無沙汰しておりました。

こぶしの花、水仙や蝋梅から、梅や椿と移り変わり、
所用を兼ねても散歩が楽しめ、
練馬駅近くの複合ビルの覆いも取れたり、
分離信号になったら良いなと感じていた交差点が
スクランブルになっていたりと、
「まち」の生きている鼓動も感じられます。
 

私が暮らす練馬区では
「都市計画マスタープラン」の策定から
10年経ての見直しが進められ、
区民の一人としてワークショップ・スタイルの懇談会に参加したところ、
この10年間に、地球温暖化問題対処の具体策が進んだり、
東日本大震災から実際の身に降りかかってくることとして
実感を伴い防災・減災意識が高まったり、
津波の猛威を目にして海抜高さや浸水記録や地形や地質も気になり、
自然地形や歴史を尊重してまちづくりや都市計画に生かして、
農園の意味を深く広く考え地域の宝を大切にし、
少子高齢化の中で地域の中心は子供や高齢者と意識して、
市民主体の社会潮流にのっていると感じています。

  
 

 

「JIA城北地域会まち歩き20140119大泉周辺」

 

1997年にNPO法人「練馬まちづくりの会」開催の連続講座の一つ、
「都市計画マスタープランとは?」(区役所の20階のホール)で野口和雄氏が、
区民や都市計画課A課長を前にして、
大磯の陽光に輝く生垣が続く道の真ん中を、おばあさんがゆっくりよろよろ、
しっかり周囲の様子を見ながらニコニコ歩いているスライドを前に、
「これを実現し継続させていくことが住民主体のまちづくり、
都市計画マスタープランの意味なんだ」という言葉が、
心に響いたことを思い出します。
私にとって、生涯の中で一番まち歩きをした頃で、
毎日一万歩と自然出産を目指す妊婦であったので、
ゆっくり歩ける車の通らない道は、本当に大切に感じていました。
桜台から四駅目の石神井、三宝池まで、主に住宅街を歩き、
流石に帰りは中村橋でタクシーに乗りましたが、
その翌日に無事出産となりました。

その後、区内で実践の機会に巡り合い、
家族や住まいや地域を大切に思っている区民の方々と出会い、
上記の目的に貢献する制度の活用をと努めて参りましたところ、
各制度の条件全てに適合するのは20件に1件くらいでしたが、
単一の制度活用に加えて、
つまり建物をより良くすることが、
街並みやまちづくりに貢献できる機会とすることを意識して参りました。
防災意識高く戸建て住宅の耐震化を進める希望はあっても、
接道条件で叶わず助成なしでは実現困難であったり、
そもそも道路に全く接道していなかったり、
道路幅員を満たすためにカーポート庇を引っ込める更新で済んだり、
用と美のバランスで生垣や建物に合わせて玄関周りに手を入れたりと、
様々ですが、
歩いていて自分の住まいが道からどのように見えるかということが、
家の安全と災害時も道を塞がない建物とすることと同じように
大切に思われていることに嬉しくなりました。
  
 

中でも印象に残っているのは、
60年以上個人タクシーを経営する運転のベテランの方が、
道路に面するシャッター付きの車庫に愛車はありますが、
裏手の台所側の路地は、道路指定されていても通過交通は無論、
車両通行なしの庭のような路地のままで良いのだと
実感と確信を持って、少なくはない助成金を得ることよりも、
下屋の庇の少しの飛び出しを守り、
車両通行に適さない路地を守ったガーディアンだったのです。
何が、社会的か反社会的なことか考えさせられますが、
中村南の南蔵院周辺は、区内で心地よく感じる地域の一つですが、
「これでいいと思うんだ」とその確信を話す穏やかなゆっくりと静かな声は、
「生成された構造」の核となる性質、全体性を見据えた主体性を表し、
天からの響きのようでした。
☆★☆(^o^)☆★☆
時々その辺りを自転車で通ると、
野口氏が話した大磯のおばあさんがゆうゆうと真ん中を歩く様子と、

その路地を白髪の好々爺ドライバーが歩く様子が重なって見えるのです。

 
 また、次の例も南蔵院近くの中村南で、
官舎「中村住宅」跡地を受けた都が宅地開発した経緯があり、
平成21年頃、都による土地区画整理事業があり、
沿道整備は区により実施されましたが、
やはり各住戸の裏手に当たる路地は私道で、
幸い未整備状態に近くアスファルト舗装されずに、
ゆっくり歩いたり立ち話したりするのに落ち着ける
外部空間として残っていました。

    

   

 地域の住民は都の工事、区の工事、
都の測量の意味、区の測量の意味がわからず、
様々な説が飛び交っている様子が伺えました。
その様々な説を利用する不動産業者から土地を買って住宅を建ててから、
自分の家の塀やカーポートが、
私道に飛び出し都所有の土地にまで飛び出す始末となって、
手続き上、担当部署から指摘され、
取引した不動産業者とはなんらかの和解はあったにしろ、
私道の向かいの家にはドスとにらみを利かしながら、
突っ張るばかりとなったのでした。
その状況を嘆く私道の向かいの家の耐震補強工事を、
縁あって担当いたしました。
ボリュームのある耐震補強工事なので助成金は有難く、
私道の幅員のための塀や勝手口の後退は必要ではないかと調べたところ、
実際、道路境界線からかなり下がって既存の塀や勝手口があり、
安全条例の隅切りのためにフェンスを撤去すれば済む程度でした。
それでも、飛び出している向かいの家を刺激することのないように、
それでも、静かに目に見えて正当性を主張できるようにと、
ほぼ既存の塀の位置に、
生垣は勿論ブロック塀撤去費も助成される「生垣制度」を利用して、
高さ1.6メートルですが、キンモクセイの生垣にすることが出来ました。
それが初めの一歩となって生垣が続き、
その路地を、スズランが広がっている地面に気を付けて、
ゆっくりアヤメやツツジを愛でながら歩いて抜けると、
右手には南蔵院の裏門や鐘楼が見える、
連続景観を夢に見ていました。♪(^o^)♪

(ブロック塀から助成制度を利用して生垣へ。
隣家のブルーの小屋の前には驚きのスズランの群落が!
土地境界確認やブロック塀から生垣へ換えるエネルギーは、スズランのお陰?)


しばらくして、
生垣まで進んだこの例の依頼者から区の監査が入ったと電話があり、
すっ飛んで行き状況を伺いました。
私道の向かいの家、カーポートや塀が私道や都の所有地上にある家から、
生垣が私道上に出ているに違いないと区へ通報があったとのことでした。
直ぐに、耐震助成申請前の昨年4月から5月にかけて行った
都との「土地境界確認」手続きの証となる書面で、
土地境界線や、関連して道路境界線、壁面後退線も明らかと区の担当者も納得し、
十分に後退していると生垣助成も問題なく利用できて、
生垣の道側足元のゆとり空間に
ツツジや竜のひげを植える土も用意できるようになりました。
どうして無駄な気まずい通報があったのかと察するに、
不動産業者との金銭的和解の経緯や内容を
当事者家族内で周知されていない事情が
未だに少なくないことからではと・・・。

ここで感じたのは、
都との「土地境界確認」手続きが
フォーマルに出来ていたから問題ないケースでしたが、
若しも、私道の中央帯部分が都の所有ではなくて、
遠くに住んでいる方の全くの私有であったり、
最悪、悪質な不動産業者から土地売買取引をした向かいの家との
直接の境界確認であったらと想像すると、
正直なところ寒気に襲われます。

 別の例ですが、昭和前半、元々の親族内で、
或いは仕事仲間で一つの土地に2棟以上で建てて、
或いは増築の結果として一棟ではなく、時を経て、
一つの敷地内で通路の承継地が路地のようになり、
其々家の所有者が代わり疎遠な隣人となり、
表と裏手の力関係が表面化し、
建替えや助成を得ての耐震改修工事も無理な状況で、
その家の隣のマンション建設工事でヒビが入り続け、
涙ぐむ主婦の前で、
まちづくりや都市計画や法制度での課題の山を感じて、
足が竦むような感じでした。
既存の不適合の程度の見極めでは、公平性を担保するのは難しく、
安全な住まいを維持する困難を感じている区民が少なくない状況で、
一人一人の顔を思い浮かべながら、どうするのだろうと・・・。
それでも、まちの大工さん方、職方さんが、依頼に応えて、
出来る限り安全にと頑張っている様子も伺えて、
逞しいまちの命を感じるのです。

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(出典
クリストファー・アレグザンダー教授の著書、
「The Nature of Order 3」p283310
図を大きく見たい方は、どうぞ、こちらからご購入を↓
  http://www.natureoforder.com/  )


上の図と下の図を比較すると、
下の図が南蔵院が在るお蔭で、また田畑の形跡がある為に
「生成された構造」を残している「組み立てられた構造」で、
黄色の歩行者空間や緑のガーデン空間が、
赤い車両空間に押されて車の空間が占める割合が、
一街区内で捉えても大きいと感じられます。
それでも、歩行者の空間を緑の空間をより生かして全体が素晴らしくなる
可能性が大きいところで、
最寄りの素敵なイタリアンレストランやバール、ガーデニング・ショップが、
休日や昼時には賑わうスポットもある閑静な住宅地になっています。


さて、前回のメールでもご紹介した
上のアナトリアン・カーペットのように美しい構造の図のように
生成されて表れている、
黄色の歩行者専用空間を守り育て拡張できるように、

陽光に輝く生垣を伸ばしていこうと、
そうして、道路と建物、異なる性質・用途を持つ地域間に
「境界ゾーン」を形成して、
立ち止まれる歩道、ゆっくり真ん中を歩ける歩行者専用空間、
路地を歩き続けつながっていく、
樹木の下でおしゃべりが弾んだり、読書や宿題をしたり、
将棋や尺八や三味線やギターなど楽器演奏の練習をしたり、
スケッチしたり、お弁当を食べたり、
静かに瞑想ができる御堂や社もある、
豊かな活動が出来る外部空間、スポットが数珠つなぎとなり、
時に議論もして和やかに楽しく人とつながり易いまちとなり、
商店街や、ユニバーサルな綺麗なトイレも随所にあって、
自動車や自転車、
其々の駐車スペースや駅などにスムーズにつながる暮らし易いまちに、
15歳半ばの愚息が二十歳になる頃に、
どのくらい出来ているのかな〜と夢見て、
みんなで頑張り続けられますよ〜に。
「組み立てられた構造の空間」ばかりの中で窒息しないように
「生成された構造の空間」から個々が英気を得られ続けますよ〜に。
パンパン祈願!

 生きていますよ〜と近況報告のような内容でしたが、
どうぞ、次回をお楽しみに〜
(∩o∩)

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