よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう♪
〜〜*〜〜まちのいのちの春を感じて〜〜*〜〜20130224
大変、ご無沙汰しておりました。<(_ _)>
東日本大災害以来、「大変だ〜大変だ〜」と、
自然との調和を唱えていても、
大いなる自然の力に呑み込まれまいと、つぶされまいと、
備えあれば憂いなしと、心のの安らぎを求めて、
木造戸建て住宅の耐震補強工事をいくつも進めながら、
「まち」を観察して参りました。
自転車で、往復途中や、時間調整の時に、
道草も楽しんで・・・。
それらを思い出しつつ、
「微笑み空間」と感じられる、
空間が微笑んでいるような、住んでいる方が微笑んでいる、
そこのユーザーが、そこのお客さんが微笑んでいる内外空間を
ご紹介したいと思います。
まず、
小竹町から小竹向原方面ですが、
練馬の原風景が大好きで、庭やその周辺だけでも、
それらを守りたいという願いを抱くご一家、ご一族で、
ご主人は、いつもニコニコされて、
少年のようにメダカも大切に育てられて、
ご近所に気も使われて、枝切りも頑張っておられます。
敷地は樹木で覆われ、建物は道から少し垣間見られる程です。
猛暑の頃には、ひんやりとした土と
涼風が通る木陰に癒された貴重な場所です。
縁あって、半年近く、しっかりとしたお住まいでしたが、
万全にするために、耐震診断・設計・設計監理と努めることとなりました。
こちらへの道と、周辺のご紹介です。
この先に進むと、
やはり、練馬の原風景、雑木林が庭になっているような
数家族が住む集合・共同住宅とは呼べないような佇まいの邸宅が、在ります。
どこか、懐かしい身近な親しみを感じつつも、味わい深く、
空間構造の骨格が、しっかりと地域に根付いて、
小宇宙から大宇宙へまたその逆もと波及効果があり、
品格が感じられ、周辺地域の質に貢献している「微笑み空間」です。
更に、北東に進むと、
明らかに住宅ではない佇まいだが、住宅街に溶け込んでいる
「まちのパーラー」があります。
何だろうと、自転車を止めて、
「あ、カフェだ」と、
全面ガラスの正面に描かれた「まちのパーラー」という案内で
気が付きます。
道から1m程下っていくアプローチを進み入っていくと、
結構、先客で賑わっていて、おいしそうなパンの脇を通って、
待つスペースが、「まちの保育園」のエントランス・ルーム。
住宅街の中にあって、低層住宅に囲まれて、道路からは
直接に見られず、地域に守られているような空間構造です。
ガラス張りで、自動ドアでオープンな感じですが、
セキュリティがしっかりしていて、
エントランス・ルームの階段上はスタッフ・スペースで、
上からも、人の出入りを感じることが出来ます。
勿論、人の目だけではなくセキュリティ・ドアで、
登録(暗証)番号を入れて、
保育園へのエントランス・ドアを通過できます。
エントランス・ルームから、スヤスヤを眠る可愛い寝顔や、
丘状の芝生の園庭もチラリと
見ることもでき、こちらも安らかになれますが。
そのエントランス・ドアを通過すると、保育園の出入り口までの間に、
更にギャラリーが続き、手作り作品などが楽しめます。
全体的に、階層的ゾーニングで保育の場がしっかりと守られてます。
ヨーロッパ・モダン調、オープンでハイセンスな感じですが、
子供の手が触れる温もりの感じられる手作り家具や、
落ち着いた煉瓦や木に、硝子ばかりの壁ですが、
赤やオレンジでエネルギッシュに楽しい絵?が
居心地良さに貢献しています。
また、綺麗に描かれたハート模様が飲み干すまで消えないカプチーノや、
アイスクリームが添えられたアップルタルトや、
イチジクとクルミのパンも好みですが、
格別なのは、「ポテトとリコッタチーズのパン」です。
本場イタリアよりもおいしいです!おっと、脱線。失礼致しました。
そして、最後に、嬉しさが込み上げてきたのです。
エントランス・ルームの小さな書棚にありました!
童話などの本にならんで、
我が恩師であり、ボスの
クリストファー・アレグザンダー方々の代表的著書の一冊である、
「パタン・ランゲージ」が〜(*^▽^*)/
我が愚息は14歳となりましたが、
生後10か月で炎暑の中、保育園を探し回り、
1歳になった時には、保育園には入れませんでしたが、
保育ママさんの世話になり、その後、半年後の4月に
1歳児クラスに入園できました。
そうして、バークレー本部からの依頼に応えて、
入間市にある東野高校生徒活動会館プロジェクトの
仕事が出来ました。
そして今は、また「まちの保育園」に入園させられたらな〜と、
密かに叶わぬ願いを抱きつつ、
登録番号を入れて保育園に入っていくお母さん方を、
羨ましく思うのでした。
それでも思い直すことが出来ます。母と同じように、
高齢者施設のお世話にはならずに頑張ろうと願う私でも、
お洒落な「まちのお年寄りのパーラー」の
20年後?の利用者になるのでしょうからと。
そして、この「まちの保育園」が、
平成24年度日本建築士事務所協会建築賞受賞
と知りました。設計者の宇賀亮介氏のコメント中で、
「・・・建築も、経済やまちづくりと不可分な施設でなければ
成り立たなくなっている」と。そうですね!
また、認定保育所の助成スケジュールに合わせて、
4か月の設計期間であったとのこと。単年度だけではない
複数年度の助成期間が設けられると良いですね。
コツコツとユーザーとより良くすることは出来ますが、
短期間の設計と施工となると出来ることも限られてしまいますので。
こうして、「まちづくり」が実際の新しい空間に浸透している時代に、
ハッピー!と、お伝えしたくなったのでした。
冬は冬で楽しめましたが、
もう春はすぐそこです。あなたの「まち」ではいかがですか?
それでは(*^^)/~~