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よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう♪51号♪
〜 時を超えた質 〜
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残暑お見舞い申し上げます。<(_ _)>
秋桜の季節となりました。ご無沙汰しておりました。<(_ _)>
3月11日の東日本大災害以降、私が暮らす練馬区内でも、
階段廻りの壁が壊れた、壁にヒビが入った、軸組が物凄い音できしんだなど、
既存木造住宅の現況の耐震診断と補強設計・工事監理依頼が余震が続く中で余波のように続き、
出来る限り早急に応じようと長距離ランナーのような日々で光陰矢の如しでしたが、
足腰も鍛えられ、日常のペースとなりました。
まだまだ続きますが、お盆休みにほっと一息つくことが出来ました。
2002年から9年ぶりに入間市の盈進学園東野高等学校へ参りました。
猛暑も嘘のように東野学園村の森はひんやりと涼しく、地面も柔らかく、
きれいな豊かな水の威力で気持ちよく、何より美しい景観に癒されました。
今更ながら、「時を超える」ということは、
決して時を止めることではなく、永遠に続く愛おしみ育む営み、
自然と一体となって享受できる深い平和、
そこから生まれる真に宇宙に解き放たれても大丈夫なような自由さ、
そうして、真の好奇心や探求心や精神的強さや優しさが育まれ、
教育環境としてこれほど恵まれているところがあるだろうか・・・と、
ずっと余韻は続いています。
構想の1981年から、この地で開校の1985年から、言葉では言い尽くせない道程を、
山越え谷越えて、学園が、先生が、生徒が、卒業生が、PTAが、この村に愛情を注いで、
コミュニティを育んで、村づくりという、
絶え間ない、持続的な活動を育てていく目論見を当初の計画に組み入れて意図したことが、
これほど成功したのは、実体である建物の在り様が、村という空間、環境をつくり、
元々の自然を尊重してより強くして、
コミュニティを育んでいて、良い循環が生まれているからではないだろうか。
皆が共有できるパタン・ランゲージは、幾何学的パターンとして実体化して、
自然の力と共に育ってきている。愛情をもって育てているのは、村の住民、コミュニティと自然の力。
それにしても、建物の部分、建物、建物が生む空間、全てがオーナメントで、
こうした中で、そこにある実際のオーナメントが、これほどまでに全体を生き生きとさせて、
特別のもの、特有のものにして建物や空間との親密な関係を持たせてくれて、
レッドウッドの格子窓など木部の風格を増していくのを支える日々の手入れが感じられる。
土地形状を生かした大講堂が接している大池の底が、
自然の湖や池のように粘土質層で浄化されていくのではなくスラブとなった為、
水の浄化に長年悩んでいた学園は、
増えすぎた鯉の里親探しやアヒルの糞などの問題も検討しコツコツと解決し、
ランニングコストを考慮して10年近く前には、
上総堀の調査で理事長と校長先生が千葉県まで足を運んだり、結局は機械掘りとなったが、
地下水を利用してポンプアップして、
大池の水を林に造った小池に上げ、
そこからの高低差でせせらぎとなって、大池(湖、レイク)に流れ落ち、
水の循環が出来て大池を浄化していたのに感動し、
やり遂げた学園村の住民の粘りと汗と主体性に心から拍手を送ります。
この地での開校後からしばらく経って勤務する設計事務所が、
近くの民家から正門の2階に移りました。
そうして開校後も大講堂の内装工事や、ホームルーム通りの外構工事、
大学棟2棟の増築工事や食堂等の庇空間工事の計画・設計・監理をし、
都内の仕事もしていました。
それでこの地での開校時は60%の完成率でしたが、
2002年の生徒活動会館で80%の完成率となりました。
その間、先生方もフレンドリーでした。
そうしたことを思い出させてくれたのは、
その当時から好奇心でキラキラ輝く目で理知的な額の数学の先生と20年振りくらいに話が出来たことでした。
私の知らない吉祥寺に学校が在った当時からの事情や状況、学園の歴史に通じておられ、
「覚えているわよ、悩んでいた自動販売機の設置の件で。アレグザンダーさんの言葉!
私が聞いたら「ここ(この学園環境)には、なんでも似合うんだ」って言われたの。」や
「内部からみた学園と外部からみた学園があると思う」と話され始め、
学園をこの環境を、建物の窓、テラゾーの床などなど大変、
愛していらっしゃると感じることが出来て、
血のつながりを感じたようでした。
この地での開校から26年目の今年、
この地での開校の3か月前、現場設計チームに1985年1月に入りましたが、
その3か月間、新入りの私にも温かく、共に仕事をした仲間の一人、
佐々木敏彦氏(大久手工房)が、
日本建築家協会主催2010年度(第11回)JIA環境建築賞で最優秀賞を、
山間の自然の中で農の生活環境と一体となった古くて新しい建物と印象付けられる
「五反田の家」で受賞されました!
学園が、その環境が村の住民と共に育まれたのみではなくて、
そこで生まれた種子が広がって、
離れたところでも逞しく豊かに大きく育っていると感じて深い喜びと、感銘を受けました。
佐々木さん、ヤッタ〜〜\(*^▽^*)/本当に、おめでとうございます。
不思議とこの久し振りに学園を訪れた2日後に、JIAの会誌で知ることが出来ました。
そして、これからも、この地から種子が風に乗っていくタンポポのように広がって
地について逞しく美しく育っていくことを信じ、願うのです。o(*^▽^*)o~♪
もうじき、30年を迎えますが、40年経ても、50年経ても、
訪れるたびに深い安堵感、幸せを感じられる去りがたい地であることでしょう。
さあ、これで、残暑も盛りきって頑張れるぞ〜〜〜
拙い文章でしたが寛容に読んで頂き、ありがとうございました。<(_ _)>
どうぞ、次号をお楽しみに〜♪〜〜〜(*^^)/~~デハデハ