***********************************

**********************************

   
     *よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう!!*
     

    --・15の幾何学的性質「シンプルさと内なる穏やかさ」--・ 

 

 

***********************************

***********************************

 

 

今日は、新緑の美しい、初夏の陽気です。(*^o^*) 

お元気ですか。いつも、ご購読ありがとうございます。

 

さて、今回は「生きているプロセス」から生成される「生きている構造」に、

結果として備わる幾つかの性質、15の性質の内、

「SIMPLICITY AND INNER CALM

―シンプルさと内なる穏やかさ」についてです。
♪♪(^o^)♪♪

(The Nature of Order 1 p.226p.229)  

下記から写真を見ながらご覧頂けたらハッピー!!

 

 

全ての性質の中でも親しみを感じる性質で、

どちらかというと、私の気質に近いせいでしょうか。あっ、余計でした。

 

さぁ、アレグザンダーは、こう始めています。

 

「全体性、生命は、常にシンプルであろうとする方向を持っています。

 

ほとんどの場合、このシンプルさは、幾何学的単純さと純粋さの中に、

 

其れ自体が見出され、明白な実体としての幾何学的形をもっています」と。

 

「全体性の完成へ至るのに本質的な性質ですが、カーペットに於いては、

 

むしろ稀ですが、他の偉大な芸術的作品に、より共通に見出されます。

 

それは、私が内なる穏やかさと考えている、

確かなゆっくりさと威厳と静け
さを持って、なされなければなりません。

その例として、シェーカー・キャ
ビネットと、

奇妙なスタイルを持たされて殆ど全て失われている1920年
代の

イタリア製チェアーを取り上げましょう。

 

 

その質は、不必要なものが全て除かれた時に、起こります。(^_-)-☆ 

他の中心性を積極的にサポートしていない全ての中心性は、

剥ぎ取られ、切り取られ、削り取られています。

蒸留して残されたものは、内なる穏やかさの状態における構造です。

偉大な美と装飾の複雑さは、このあるべき穏やかさに到らせるのに充分な程で、

それを壊してしまう程ではないということが、本質的な
ことなのです。(^_-)-☆

 

内なる穏やかさの一つの完璧は例として、私は、シェーカー家具を選びます。

シェーカー家具のひとつに、何を見出せるでしょうか。

一目では、他のアー
リー・アメリカン家具のように見えます。

けれども、他のアーリー・アメリ
カン家具と比べると、

いくつかの目立った、致命的な違いを見出すのです。

 

 
それは、とても単純に形づくられています。(実際の木材は、単純な形で、

  通常、第一工程に近い製材のものです。)(^_-)-☆

   装飾は大変乏しいのですが、随時、あちらこちらにカーブで切り取られて、

古典的なラインを外して在ります。しかし、他のアーリー・アメリカン家

具よりも少ないのです。(^_-)-☆ 

  プロポーションが、普通ではないです。通常よりも家具の背が高く、そし

 て長く、細長くされたり、幅広くかったりです。それらは、少し普通では

  ない、または驚くほど、目を見張るほど、そのプロポーションによって、

 際立っているのです。度々、これは、その背後に実際的な良い理由がある

 のです。(例えば、全ての空間を有効に。)(^_-)-☆

   家具の多くは、特徴あるやり方で、奇妙で、それが、むしろ普通でない感

 じにしているのです。例えば、通常とは異なった向きからの引き出しのあ

  るチェスト;大きな寝台の下の二つの引き出し;台座の各側に引き出しが

 あるテーブル、釘差し盤。いつも、それらの奇妙な構成は良い理由を持っ

 ています。慣習によって怖気させられるのを拒否しながら、その論理的

結論へと事物を導きながら、機能への断固とした妥協の無さから生じてい

るのです。(^_-)-☆ 

      家具は着色されていて、とても美しい色で、中には(ペイントではなく)

 木の染色で、黄色、青色、赤色、緑色、などと、それぞれの色は、その機

 能へ色でコード化されています。しかし、それらは、いつも厳格です。

 この厳格さは、内なる穏やかさの非常に本質的であったのですが、明確に

 突き止めるのは、かなり難しいのでした。(^_-)-☆

    最後にすべては、静寂で、沈黙を守っているのです。(^_-)-☆

 

どうぞ、写真をご覧になって下さい。

 

アレグザンダーは、続けています。

 

「シンプルさと内なる穏やかさは、ただ、単純さよってのみ、生まれるもの

 ではありません。(^_-)-☆

 例のイタリア家具の椅子は、間違った方法で複雑になっていますので、

 それ故に、内なる穏やかさを欠いています。その材料、木の切られ方は、そ

 うする必要がない切られ方で、その要素となっています。

しかしながら、
例えば、写真のワイルド・ノルウェー・ドラゴンは、

とても複雑であるにも
かかわらず、内なる穏やかさを備えているのです。

本質的な全てが、残され
ていて、本質的部分を形成していないところは一切、

残されていないのです。

 

その結果は、深い意味で、シンプルですが、それは、表面的な幾何学的、形

の上での意味に於いてではないのです。だから、外側の単純さが、内なる穏

やかさを創造するというのは真実ではありません。それは、唯一、内側の単

純さが、本当の心のシンプルさが、内なる穏やかさを生むのです。(^_-)-☆

 

正しく創られている、生きている全体性には、特別なシンプルさが備わって

います。例えば、最も固くしっかりした広めのトップ、笠木をもった厚めの

低い壁は、作り易く、しかも長持ちします。建物の主棟の輪郭がシンプルに

描かれている時、日照、眺め、斜面といったいくつかの大きな要件へ照合で

きる傾向を持つでしょう。この答えのシンプルさは、人と景観との間に深い

関係を許し、より滋養のある状態へと創造するように形づくるのです。」と。

 

 ☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆

 

イタリアの椅子では、材料の木に無理を強いていて、木に対する愛情や、

 

自然への愛も感じられず、小さな自己のエゴのみが目立つデザインですね。

 

頑張って、デザインして残念な結果になっています。スッキリしたデザイン

 

のようで、余計なエゴが見られます。やはり、材料を愛して活かして、鉄は

 

鉄らしく、木は木らしく、ブロックはブロックらしく、無理なく、その性質

 

やその存在を捻じ曲げるのではなく、その性質をデザインに活かしていくの

 

です。材料の製造工程とも関係し、地場の材料を用いる意味も深いです。

 

性質や、ユニットを活かして、余計な労力を無くして、そうすると、その材

 

料が応えて、最大限の力を発揮してくれるのですね。

 

 

例えば、木目に沿ったヤリガンナによる削り方は、木の繊維を傷つけないの

 

で、表面の毛羽立ちが無く、防水や塗料が必要ないほど。?葺きにしても、

 

木の繊維に沿って、裂いて、その木目に沿って、雨が流れ・・・。古い民家

 

や、寺社建築が、今の建築では乏しい内側の単純さにより、本当の心のシン

 

プルさにより、内なる穏やかさを備えているのですね。

 

ひとつひとつの建物を、時間をかけて丁寧に生み出していく時代に、戻って

 

来ていると感じられるこの頃でハッピー!!!

 

ヤリガンナで、復元修復ではない私たちが生きる時代の建物が解析可能とな

 

る伝統工法で・・・と夢見ています。ツー・バィ・フォーは、耐火で中層建

 

物が出来ると、スタディするも、この性質が欠いてしまうようで・・・。

 

模索中なのです。

 

 

次回は、

 

「NOT−SEPARATENESS 分けられないひとつ」です。♪♪(^o^)♪♪

 

どうぞ、お楽しみに(∩o∩)

 

リンク: http://www.smilingspace.com

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行
しています。登録・解除は http://www.mag2.com/m/0000090643.htm からできます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−