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     *よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう!!*
     

--・ 15の幾何学的性質 ― 中空 ― ・--

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新緑が初々しく輝く季節となりましたが、お元気ですか。(*^o^*) 

いつも、ご購読ありがとうございます。

久し振りにJR総武線に東中野から乗車して、

千駄ヶ谷、市谷、御茶ノ水、浅草橋と

深い常緑を背景にして新緑がきらきらして、

紫ハナナや菜の花が見える車窓から六郎の絵を思い出したりして、

結構、東京って美しいな〜いいな〜」と感じました。(*^o^*) 

そして、一方で、山手線の車窓から眺めて、

「やっぱり、醜いな〜、電車通学の頃は、もっとマシだったようナ。

ここ20〜30年で、あまりの商業化、ビジネス化が、

かなりアグレッシブにドライに進行した結果か〜」と。・・・(T_T)  

戦後、首都高速道路の高架下に甘んじていた日本橋が、

晴れて、空の下に復帰する日が、

今か今かと待つ人は少なく無いのではないでしょうか。

河川の価値が、更にはそれ以上の、本来の深い意味を取り戻して。

何か目前の一つの目的のために、全てを捨ててしまう、

諦めてしまう典型的な例ですね。

昨年12月16日に公布された「練馬まちづくり条例」が、

この4月1日から施行されましたが、

そのお祝いも兼ねたPRのシンポジウムで、

会場からの質問で、

「視覚障害者にとって、つまりバリヤ・フリー、福祉の面からだと、

路上の樹木や植え込みは支障になり、緑化とそぐわない、

みんなのまちづくりといっても、練馬のまちづくりといっても、

どこかに、皺寄せがいったり、誰かが我慢しなければならないし。

そんなこと、実際できるのか〜」といった内容の声が上がりました。

これまでは、何かの解決の為に、他は無視してしまい、

何かの解決が、また新たな問題を生じさせるという悪循環がありました。

それだからこそ、まちづくりという視点で、

全体をみんなで考え、良くしていこうということで、

実際、全てを生かして解決していく方法が、あるのです。☆⌒(*^-)b       

私は、2001年頃よりサイトで「生成プロセス:Generative Process」と

していますが。

より、広く、深く普及力をもって、構造的にしている、

C・アレグザンダーの新サイト、

Generative Code:生成コード」が含まれている

BUILDING AND RENEWING NEIGHBORHOODS 近隣地区の建設と更新」が、

http://patternlanguage.comに加わっています。(^人^)感謝(^人^)感謝 

是非、かなりのボリュームですが、

タイトルや写真、スケッチだけでもご覧になって見てください。d(^0^)b  o(^o^)o

 http://www.livingneighborhoods.org/ht-2/home.htm

加えて、遅まきながら、

「The Mary Rose Museum」の和訳を進めまして、

建物建設から全体性を生成していく過程が、かなり具体的に記されています。

構造技術や建設費など実際的な事項を扱っていますが、

この本自体が、一般の方向けに記載されていますので、拙い訳ですが(=^.^=)

このどうやって全ての問題を解決していくのかという視点で、笑読してみて下さい。

いずれ「まちづくり」でも役に立つと思いますので・・・。

ここで、ポイントは、

どの価値も平等・公平で、特別なものは無いということです。

前述しました、あの日本橋が首都高下になってしまったのは、

「一刻も早い経済的復興のため」という、

「食っていくため」ということが、特別扱いであった故で、

その為に他の全て、全体は捨ててしまったと、言えるでしょう。

そういう事態になる過程から、それを省みるのが、

ここでのテーマではありません。⌒^⌒)b

あのマチスの色彩の美しさ、全ての色が平等だというその視点で、

全体を生み出していくということです。☆⌒(*^-)b       

どうぞ、こちらから↓

http://www.smilingspace.com/homepage1/works-Mary%20Rose%20Museum.ba_ 

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さて、かなり、前置きが長くなってしまいましたが、

今回は「生きているプロセス」から生成される「生きている構造」に、

結果として備わる幾つかの性質、15の性質の内、

「THE VOID 中空」についてです。♪♪(^o^)♪♪

(The Nature of Order 1 p.222p.225)  

下記から写真を見ながらご覧頂けたらハッピー!!

さあ、C・アレグザンダーはこう始めています。♪♪

「完璧な全体性が備わる最も深いセンターにおいて、

 中心に、無限の深さをもった、

それをぐるっと囲む物や枠組みの雑然とした感じとの対比性をもった、

池の水のような一つのボイド、中空という性質があります。(^_-)-☆

 写真のジョルドの祈祷用カーペットを観てみましょう。

これは、中心にディープ・ブルー、濃紺の何も無い形を採っています。

無限の空と繋がって、自らの中心とも繋がって。(^_-)-☆

私達は、一定の宗教建築でも、それを見るのです。

その建物の来訪者は、最終的に、ついにこの中心、この空である中心に至るのです。

教会の祭壇は、教会であれ、寺院であれ、その十字の交差するところは、

大きながらんした何も無い空間です。それは、中心における沈黙なのです。(^_-)-☆

ボイド、空、中空という性質を明らかに理解するために、

また、対照的に2つの例を比較して見てみましょう。 

カイロのモスクのプランと、

それとは正反対の1970年代の典型的なアメリカのオフィス・プランです。

モスクの中心は、空であると体感できます。(^_-)-☆

オフィス建物の方では、終始、単に雑然としてガヤガヤした感じです。 

静けさは全く無いのです。

この二つの違いは、宗教建築とオフィス建築の間の違いと

上手く避けて、ごまかされることは出来ません。

全体性が、全面的に広がる時、

中空という性質が、仕事場の形において明らかに見付けられるでしょう。

考えて見てください。

例えば、トウモロコシ畑で、納屋で、農場の裏池、ため池にでさえ。

農園社会における全ての仕事場があります。

それぞれが、中空をもっています。(^_-)-☆

トウモロコシ畑は、静かで、その単一性に集中し、

そこで明らかに起こる事のため、

混乱することなく整っているのです。

裏池は、より小さいですが、その縁を取り囲む水草ともって、

中央に水の静けさを備えているのです。

納屋でさえ、最も実際的な建物ですが、大きな空を備えていて、

それは、その構造、建物の筋交や、

雑然と積まれた貯蔵用干草や通路にある農具、仕切り柱、飼葉桶によって

その縁は取り囲まれていて、

体感して、利用することも出来るがらんとして何も無い空間です。

大小に関わらず、全てのセンターによって、何らかの形において、

このがらんとして何も無いということが、必要とされているのです。(^_-)-☆

センターのエネルギーをそれに引っ張てくるのは、静かで、

それに、基本的な強さを与えるのです。

現在、 この空が、それ程無いという事実が、

建物や事物において、私達の環境において、

全体性をつくっていく私達の潜在力における全般的な妨害となっているのです。

オフィス建物にとって必要な機能では無いというように。

ほとんど今日の建物では、あまりにも多くの小さな空間で埋められていて、

ゴチャゴチャ混ざっています。

多くの、可笑しな、小さなヒューマンといわれる空間をつくる為です。

しかしながら、大きな、シンプルな、静かな、空っぽの、広い、穏やかな空間は、

無いのです。

中空の必要性は、全てのセンターで起こっています。(^_-)-☆

使用されていないコップや碗が、生きているセンターとして、

碗自体の空間の静けさにおいて、それ自体の沈黙を備えて、あるのです。

 

一つの絵画において、色の塊は、

いくつかの静かな壊れることの無い色のフィールド上に、あり、

ほとんど区別されることなく、それ自体への静けさへ集中しています。


   

建物においては、あまり詰め込まない、広いリビングルームです。

狭苦しくない、広いホール、広間です。それも同様です。

それらは、全てを興奮にかきたてるようなものではなく、

無我夢中のようなディティールと、

穏やかさと空っぽさとのバランスが無くてはなりません。

大きな空っぽの中心が、

より小さなセンターの一つの塊へ、命をもたらす方法なのです。

これは、

対称性の原理、または、区分化の原理として公式化できるものでしょうか。

数学的に、中空の存在が、

安定した統一された構造の部分として、起きる一つの方法があるのでしょうか。

或いは、単に心理的な要求なのか。

それは、より後で。

生きている構造を全て、詳細をあきらかにすることは出来ません。

低音のざわめきは、其れ自体を結局は、散らしてしまい、

其れ自体の構造を破壊してしまいます。

穏やかさが、そうした騒音を軽減するのに、

必要とされているのです。」と、アレグザンダーは終えています。

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今回は、集中して、一気でした。(*∩-∩*)

こうした、生きている構造、それに備わる性質は、

読んで、写真を見て理解するということ以上に、

春を其処彼処でジワジワと感じて、

いつの間にか、春の中にどっぷりと居るという風に、

貴方に浸透すると、いつの間にか、

あなたの関わる空間全てが、

「よりハッピーな微笑み空間」となるのではと、

期待をして、ハッピー(*^▽^*)なのです。

さて、この「The Void」にまつわる思い出ですが、

1992年頃、某TV局のディレクターの方が、

日米の教育というテーマから始まりましたが、

CESによる計画・設計・施工(詳しくは、発行予定中のBattle参照のこと)の

  東野高等学校が、
取り上げられました。

それから、名古屋の公的(公団・公営)住宅における

低層住宅計画案の話に進みましたが、

その間、既に何番目の原稿か定かでは無いですが、

私の受けた「The Nature of Order」

バークレーの講義テキストと同じものを、通読されました。

そして、どうだったかと、クリスが彼に尋ねました。

感想、印象など話され、最後に、

「唯一、解らない性質がある。The Voidだ」とおっしゃいました。

クリスは、通訳をしていた私に、

直ぐに、「The Voidは、別の言葉で言うとしたら何か」

と問いました。それで、私は、咄嗟に、

「The cosmic mind 宇宙の精神」と答え、

クリスは、目を見開き、「That‘s right.そうだ」と

答えたのです。(=^.^=)

途端にブーン\(/とどこかに飛んでいってしまったら、

ゴメンナサイ。最後の数学的云々というところで、

普通は、頭が痛く(@@)なりますよね。私もです。

それで、数学者ではない、一般人の私としては、

上記のような理解の仕方でしたので、

参考となればハッピー!!と思った次第でした。

 

 パターン・ランゲージとのつながりも解るので、

 どうぞ、原文を下記からご購読下さい。

http://www.natureoforder.com/ 

次回は、

「SIMPLICITY AND INNER CALM

―シンプルさと内なる穏やかさ」です。♪♪(^o^)♪♪

どうぞ、お楽しみに(∩o∩)

リンク: http://www.smilingspace.com

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