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     *よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう!!*
     

--・ 15の幾何学的性質 ―ECHOES 反響 ― ・--

 

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桃の節句も済んで、もう春ですね。花粉情報も気になるこの頃ですが、

お元気ですか。(*^o^*) 

小学校のPTAやクラスの保護者会にも少々慣れてきて、

参観日に親子の顔を見合わせて、やはり似ているな・・・と、

思わず微笑んでしまうくらい少々余裕も出てたようです。♪♪

いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。(*^o^*) 

 

そう、その家族、一族を見ていると、その見た目、外観、様子、素振りや話し方も、

やはりどこかそっくりと思いますね。癖まで似ていたり・・・。

最新号の「日経ビジネス:虚業時代にあえて問う 不死身の血族経営」の

コーセーの創業小林一族も髪質、額、眉方、目鼻立ちとそっくりです。

美容王国の山野グループ一族の顔型、眉方・・・とそっくりです。

遺伝と言ってしまえばそれまでなのですが。次のアイリスオーヤマ一族も! 

 

同じ様な驚きを、

ひとつの方言を話しているような地方に旅した時にも感じることがあります。

何か、地方文化というよりも深いものが横たわるような、不思議な感じです。

 

さて、今回は「生きているプロセス」から生成される「生きている構造」に、

結果として備わる幾つかの性質、15の性質の内、

ECHOES − 反響」についてです。♪♪(^o^)♪♪

(The Nature of Order 1 p.218p.221)  

 

アレグザンダーは、こう始めています。♪♪

「深い生命があると感じられるものを考察していると、

私は、ほとんどいつも、一つの力強い特徴を見つけるのです。

正確に記すのは難しいのですが、決定的なものです。

一般的に言うと、一族の類似、そっくりさといったもので、

あまりに深いので、全て何か関係しているようで、

しかし、どうしてか、あるいはその原因はよくは知らない、

要素の間に深く横たわる類似性です。

これが、私が、何とか言葉にしてみて、

ECHOES−反響」として意味するところです。(^_-)-☆

一般的なデザインでよく用いられるアングル、角度のつけ方、

角度の似たものによるというような。(^_-)-☆

 

エコーがもたらされる時、多様な小さな要素とセンターが、

それらによって大きなセンターが成り立っているのですが、

全てのメンバーが同じ一族で、一つ一つ反響しあっているのです。

それらには何か本質的な、内在的な類似性があり、

それが、それらを一緒に束ね、

ひとつの全体的まとまりを形づくっているのです。(^_-)-☆

 

この一族の類似性は、拙い例によって最も容易く説明することができます。

さあ、写真の、かのミケランジェロによる建物ですが、

私が知る建物の中で、最もどうしようもない滅茶苦茶です。

モチーフ(中心的図形)と要素のゴチャマゼです。

正方形、円形、破断した円や、三角形が、

全て不調和の暴動の中に一緒に貼り付けられているのです。

その角度によってつくられている形は、全て異なっています。

 

次に、全てのモチーフが、それぞれの違いや力強い差異化は問題ではなく、

一つの導かれている感じを備える祈祷用のトルコ絨毯を見て、

ミケランジェロの建物と比べてみましょう。♪♪

それらは、皆、同じから切り出され、同じ型枠から押し出されたように見えるのです。

カーペットにおける形は、基本的なカルチューシュ、渦形装飾の形によって、

そのフィールドにおける、花の菱形格子に、

直角と45度角の交互の組み合わせである星型八角形を形づくっているラインから

導かれる要素で、占められています。♪♪

この角度の組み合わせに起因する同じ感じが、

大き目の縁取り、ボーダーの百合型紋章にも在り、

表面的には全く異なった形と特徴を持ちますが、

また再び、あのカルトウーシュに現れていたのと同じ

直角と45度の交互の組み合わせで、形づくられているのです。♪♪

そのカーペットもミケランジェロの建物も、1500年頃に創られています。

けれども、初めの例は、本当の生命なしで、まったく死んだような混沌に近いものです。

後の例は、調和的で、息づいています。(^_-)-☆

 

 エコーのよりシンプルな例ですが、

異なる部分において一族のような類似性を見ることが出来ます。

なぜなら、それらは単純に形が似ていて、

再び同じ角度から引き起こされているからです。(^_-)-☆

例えば、ヒマラヤ山脈ふもとの僧院ですが、全ての部分、石、蓋、戸や段が、

一つのラインと浅い角度によって重々しく四角なのです。

アルベロベロの家々では、全てのモチーフは、円錐、コーン型です。

これまでもよく例として出てきたローマの、ノリ・プランでは、

全ての形は、長方形や変形した長方形です。

 

 より興味深いケースですが、一つのグループのモチーフの間で、

一般的な一族的類似性を感じる時に起きるものです。(^_-)-☆

が、角度によって起こる一族的類似性はより深く、

どうして全て同じ様に感じるか、本当にそう簡単に言うことは出来ないのです。

エベレストの足元にある僧院において、

私たちは、いくらか深く微妙に、この建物が山脈の一部と感じるのです。

ヒマラヤ山脈それ自体の一部と。

屋根勾配の角度、大きな屋根の上に小さな屋根がくるという遣り方、

より大きな屋根に対しての尖端、屋根端下の帯・・・と、

全てがお互いに反響し合って、山脈自体の構造的感じと響きあっているのです。(^_-)-☆

 

 この複雑なケースでさえ、エコーとして感じられる働きをするのは、

ほとんど角度なのです。(^_-)-☆

しかし、それは建物の生成プロセスで、石の用いられ方、

おそらく石が、其れらの斜面地から切り出され、山を形づくるのと同じ様にして、

石の母体である山脈の在り方に倣って、何かを形づくることを許されて、

そうした山脈と建てる者の深く直感的関係故に」と。

 

より、詳しくは、どうぞ、「The Nature of Order  Book1」をご参照下さい。

下記よりお求め頂けます。

http://www.natureoforder.com/

Book4まで全巻そろいますが、価値ある蔵書となること間違い無しです。

あっと、宣伝させて頂き、ハッピー!!

どうも、有難うございます。(*^o^*) 

 

どうやら、建てられるプロセス、作られるプロセスと深い関係があるようです。

全て、有史の人工物は、定規から出来ているといえましょう。

日本だけみても、その昔は、チョウナで丸太柱が、松丸太の梁が、

それからカンナとノコで軸組み材が、

工場生産の構造用合板と大量生産品の金物で枠組み工法と。

都市計画も殆ど机上でT型定規や平行定規やたまに雲形定規によってラインが描かれ、

ここが都市計画道路になると決められて・・・。

垂直方向水平方向とも、そうした定規からのラインで描かれ、決められ、

それで実際作られてきているのです。

 

30年くらい前でしょうか、

オーストリアの芸術家フンデルトワッサー展がありました。

全て定規から生まれる形に抵抗し、ウイーンの公営住宅の窓周りを、

波動に従ってか、筆で描いて彩色したり、

足の裏(頭、全身)を刺激するよう滑らかでもデコボコの歩道にしたりと、

大変興味深く刺激されました。

 

今では、コンピューター・グラフィックや解析が洗練され、操作も容易になり、

定規にかわるこの新しい道具で作られるプロセスになり、

形態の感覚が、明らかに変化してくる途上のようです。

うっかりすると、人口環境全体が、よりミケランジェロの建物の方向に進むでしょう。

定規プロセスとコンピューター・グラフィックプロセスが、入り乱れ、

メチャクチャな混沌がより進むのは悪夢ですね。

それを全て覆い隠すのは、空気清浄と地球温暖化防止のための緑のツタ類とか・・・。

もうSF的ですね〜。

今のところ、大空間内のオブジェとか、広大な敷地の中央にあるものや、

自然と一体になれるものくらいがCGによるということで、

地となる物は、定規プロセスでというところが妥当でしょうか。

 

ところで、一族の類似性を形成する角度の感じは、

味の感じにも似ていると思います。(^_-)-☆

日本の都市では、水と醤油とだしや味噌からの和食、

基本となるのは乳製品のフランス料理、

ゴマ油などの油と酢が大抵用いられる中華料理、

スパイスで成り立つインド料理、

オリーブオイルとトマトとハーブでそれらしくなるイタリア料理、

トウガラシとニンニクあってこそのメキシコ料理・・・と

世界各国の料理が味わえますが、母体となる味の中心は決まっていて、

そこに時折、異種のものをアクセントにして何々風と。

バターとオリーブオイルとフレンチクリームと醤油とトウガラシと

ニンニクとトマトと酢・・・となったら、

まさに混沌として、全ての材料を殺して、ゲーですね。

失礼!!気分を悪くされたら、ゴメンナサイ。

やはり、南欧風と英国調とカントリー調とフランクロイド風とトヨタ自動車風と

数奇屋風とコンクリート打ちはなしのデザイナーズマンションと並んだ

よくある街並みは、上記の例と重なりませんか?

 

キムチもどうも日本の唐辛子では美味しくならない、

スペイン産のオリーブ油はやはりスペイン料理に使いたい、

近海もののタコやウニでない寿司だとゴマカサレタ感じ・・・。

(実際、ベジタリアンなので頂きませんし、そんな贅沢もできませんが。)

衣食住があまりにも地場のものから離れ、山や海、その風景と

反響するような全体性が失われているのは、当然のように慣れてしまって・・・。

けれども昨年、かの陶芸で名高い萩のまち全体の価値が認められてハッピー。

都市計画道路を貫通させ、街並み、既存のコミュニティを破壊していくという

一時的な無責任な政策に抵抗した人を支持し、そのまちを守った人々・・・。

政策重視の政治も、その政策の中身を吟味しなくてはなりませんね。

キーワード、言葉だけが踊っていたりして・・・。

 

かといって、画一的な団地もどうしたものでしょうか。

かっての東ドイツの大規模集合住宅が、解体されたり、

減築されて、伝統的な住宅規模となり、人材労力管理場的ではなく、

まちという環境になってきています。

 

工場生産品の組み立てのみで、

パーッとあっという間に建てられるハウジング展示場のような、

やはり何々風、何々調と流行を追った街並み、

更には既存建物をハウジング展示場のようにしていこうという表面的な

厚化粧のような試みは、いかがなものでしょうか。

最近、私の近隣で、質実剛健な良心的な大工さんに頼んで、

“本物の下見板張り”の仕上げはそのままステイン塗りを重ね、

設備配管のメンテナンスや構造補強したり、

見事に育った生垣で防火、延焼対策をしている

時を経てこそ得られる本当の風格と気品を備えた戦後からの慎ましい住宅が、

農家一体と調和してきているのを見て、ハッピー!! 

老夫婦となっても、今までの暮らし方を出来るだけ続けるというところに

威厳すら感じられました。

 

海外の方から、「どうして〜」と問われて、

何々風の説明をする時、

「かわいいからでしょうか。

かっこいいからでしょうか。うけるからでしょうか。

きっとあこがれているから、好きだからかも〜。

手頃で、お嫁さんが気に入ってくれそうと思ったから?

海外旅行の思い出かも・・・外車と同じに考えているのでは・・・」とうつむき加減になって、

ちょっとしたアクセントならともかく、ヨーロッパ住宅やカナディアン住宅そのままが、敷地に置いてある状態、

わが国の職人でも南仏そっくりに出来るんだという感じで、

その
アイデンティティ喪失に恥ずかしいやら、気まずくなるのです。

無理して欧風にしたり、可笑しなコロニアル風、

メカメカの自動車風にしたりするよりも、

祖父母の代からの素晴らしい和室をそのままいじることなく、

仕事場やアトリエとして大切に利用している様子がわかるコマーシャルや広告を目にして、

何々風からの一般解放、脱却は近いぞ〜!!

ハッピー!!(^^)

 

洗練された深みのある豊かさとゴチャマゼの違いを、しっかりと認識して、

「微笑み空間」となるのですね〜〜〜。

 

次は、「THE VOID − 中空」です。♪♪(^o^)♪♪

どうぞ、お楽しみに(∩o∩)

 

リンク: http://www.smilingspace.com

 

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