2004年4月22日号 メールマガジンNo.20
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*よりハッピーになる微笑む空間をつくりましょう!*
・-・- 生きているプロセス 2・-・-・
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いつも、ご購読頂きまして、ありがとうございます。(*^o^*)
若葉がそよぐ初夏の陽気となりましたが、お元気でいらっしゃいますか。(*^o^*)
明るい日差し、青空に白い雲。この雲は、大気中の水蒸気が凝固した一時の生成物です。
春うららの海の波は、風と水の間での相互作用プロセスからの、移ろう生成物です。
戦地ではない砂漠の砂紋は、風が砂を舞い上げて落とすというプロセスからの生成物です。
山桜や若葉で彩られる山は、大地の褶曲作用と隆起作用の繰り返しの中での一時の姿です。
美しい花々は、DNAに駆り立てられ、蕾と莢の展開プロセスのひとコマです。
このような、私達が観る秩序の全体は、
絶え間なく流動する変化のプロセスの一瞬の断面に過ぎないのです。
全ての生き物、生きている構造は、こうした生成、又は成長のプロセスの産物なのですね。
さて、今回も、「微笑み空間」を創造する「生きているプロセス」について
考えてみましょう。♪♪♪(^o^)♪♪♪
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全ての木々に日が差して生き生きしている山、15世紀のスペイン・ムーア様式タイル、
あるいは、京都の三十三間堂と、こうした命をもった全体性には、確かな歴史があります。
それは、全体性、命が出現してくるプロセスの各段階が、既存の構造を破壊するのではなく、
既存の構造を熟考して尊重していく方法で、
こうした全体性が展開してきたという確かな経歴を持っているのです。
(どうぞ、画像をご覧下さい。)
こうした自然や、時を超えた質をもつ存在力の強い人工物から、
「既存の構造を尊重することから、ダイナミックに価値ある何かが生まれてくるのだ」(^_-)-☆
というヒントを得られます。ハッピ−!!。
専横な、勝手気ままな、皮相的な価値を創造する必要はないのです。
価値は、全体性の展開そのものの中に存在するのですから。
全体性が、不自然に展開した時に、価値は壊されてしまいます。
全体性が自然に展開する時に、価値、命が創造されるのです。
それが、「生きている構造」の根源なのです。☆★☆\(^o^)/☆★☆
例えば、15世紀のスペイン・ムーア様式タイルを観てみましょう。
その美しいデザイン、調和、秩序、スペースの形と色を、そこに在る物として受け取れますので、
何かデザインの結果として、その美しさがあるのだと捉えがちです。
しかし、実際に手にとって、
窪みとなっている滑らかな線の中に、釉薬の色が入っているのですが、
その窪みの境は、綺麗に盛り上がった土手のようなラインとなっているのです。
それによって、隣り合う色が、濁ることなく鮮やかさを保つことができるのです。
これは、実際、生成プロセスによって作り出される美なのです。
こうした複雑な形でも、このラインは、ロープによって、滑らかに平行に描かれることが可能になり、
完全な半円の窪みを描き通すことが出来るのです。
殆ど九割方は、作り手の従ったプロセスから、美はシンプルに出現してくるのです。
そして、そのプロセスが、デザインから生まれる美を支配するのです。
こうした、形作り、彫り、乾かし、釉薬をかけ、焼成するという物理的な作るプロセスが、
その形、その命、そのデザインすら得ていく方法なのです。
デザインは、この命を与えるという美しい仕事の一割以上のものではないのです。
九割方は、プロセスから美は生まれるのです。(^_-)-☆
同様な現象を、遥かに複雑ですが、私達日本人により身近な、京都の三十三間堂に観ることが出来ます。
ご存知のように、13世紀に築かれた、一間が33ある、33の柱間からなるお堂ですが、
気の遠くなるような年月が刻まれ、一本一本の柱が、個々の位置に見事に適合して、
数百年を経た現在でも、心打たれるのです。
カンナ掛けの跡が、私達の心に響くのです。
境内の敷地の中で、僧侶によって、とても美しく建物の位置が決められて、
基礎や隅石の配置のプロセスそのものなのです。
それは、金細工師の細心の仕事であり、木を彫るプロセスと木を彫る道具、型をつくるプロセスから成り立ち、
1000体もの仏像の一つ一つに、生き生きとした個性を与え、しかし究極的には同じであると認められるのです。
1000個もの製造物を通して、全ての物が、本当の自然であると感じられるという正しい結果を得る現象、
この手を擦り合わせて拝むような、ゆっくりしたプロセスについては、私達に、ほとんど知られることは無いのです。
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自然界を通して、無数の生成システムの例を見ることができます。そうした例から、
自然のシステムは、生成プロセスそのものであると考えさせられます。全ては、「継続的に
生成されていく」(^_-)-☆ということです。
しかしながら、私達は、この生成プロセスを把握する為の理論は、殆ど持っていないのですが、
最近の20年間程で、カオスについて、カタストロフィーについて、分岐点について、
シンプルなルールの繰り返しによる複雑系の生成について、多くの議論がなされて来ました。
(なんとなく解るような解らないような、うーん、難しいですね。
詳しくは、The Nature of Order Up.16〜84をご参照くださ〜い。http://www.natureoforder.com/)
それにもかかわらず、今日でさえ、どうやってそれらのシステムが本当に幾何学的にはたらくのか、
私達に語る首尾一貫した、充分な理論はないのです。
こうした中でも、「生きているプロセス」は、いつも既に在る状態を最大限に尊重して、
既に在る構造を保存して、次のステップを見出すことにより、
変化を創造し、進化、発展するということになるということは明らかです。
これが創造的プロセスなのです。(^_-)-☆
自然界を照らし秘密を探し出すサーチライトは、プロセスという観点から、
今日普及している建築、都市計画、都市開発が、如何に不自然なものであるか明らかにして、
私達は、それらのプロセスに疑問をもつことになるでしょう。
私達の社会で用いられるプロセスを変える時に、
自然物と同じ命を得ることの出来る「生成プロセス」を取り戻すことが出来るのです。(*^o^*)
例えば、家の中で、一番大切な光の取り入れ方、
窓の位置や大きさを決めていくプロセスを実現する為には、
契約約款を修正することにもつながり、建設プロセスを変えていくことになるのですから。
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カエルの胎生プロセス、星雲形成のプロセス、ハトの羽ばたきの動き、
ハワイアンフィンチ鳥の、其々の領域で食べ物を獲得するのに合った、
環境に適合していくプロセスから生成されたくちばしの形、
海藻の成長のプロセス等など、限りない自然界の生成プロセスは、スムーズに行われます。
こうした、スムーズな生成プロセスにより、生きている構造が出現するのです。
首尾一貫したセンター、中心を持ち、
自己の形或いは内部スペースと、環境又は外部スペースが一致するのです。
内部スペースが外部スペースを壊すことなく、或いは外部スペースが内部スペースを壊さないように、
共に全体性、中心を形成し、その調和がなければ、サバイバルできないのです。(^_-)-☆
次回は、「生きているプロセス」の、
Structure-Preserving Transformations 「既存の構造を守りながらの転換」について、
触れていきたいと思います。(*^o^*)
それでは、次回をお楽しみに〜(∩o∩)ノ
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